酸素ガス(O2)の基礎知識
  
  
  
    
      
        
      
      
        - 性質
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           酸素(O2)は空気中に約21%含まれる気体で、「支燃性(物の燃焼を助ける性質)」と「酸化反応(他の元素と強く反応する性質)」という2つの性質がビジネスに活かされています。常温では無色無臭の気体ですが、-183.0℃まで冷却すると薄い青色の液体になります。 酸素(O2)は空気中に約21%含まれる気体で、「支燃性(物の燃焼を助ける性質)」と「酸化反応(他の元素と強く反応する性質)」という2つの性質がビジネスに活かされています。常温では無色無臭の気体ですが、-183.0℃まで冷却すると薄い青色の液体になります。
 
- 製造方法
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           産業ガスとしての純粋な酸素ガスは、空気から分離してつくられるため、一般的にはエア・セパレートガスと呼ばれています。代表的な製法には、空気を極低温まで冷却し、構成する気体の沸点の違いを利用して分溜する「深冷空気分離法」と、空気に圧力をかけ吸着剤に窒素を吸着させて分離する「PSA(圧力変動吸着)法」の2つがあります 産業ガスとしての純粋な酸素ガスは、空気から分離してつくられるため、一般的にはエア・セパレートガスと呼ばれています。代表的な製法には、空気を極低温まで冷却し、構成する気体の沸点の違いを利用して分溜する「深冷空気分離法」と、空気に圧力をかけ吸着剤に窒素を吸着させて分離する「PSA(圧力変動吸着)法」の2つがあります
 
- 酸素ガスの主な用途
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           ●鉄鋼・ガラス ●鉄鋼・ガラス
 鉄鋼業やガラス業では効率のいい燃焼・溶融が求められるため、常に大量の酸素ガスの吹込みが必要となります。また酸素ガスは、酸化反応により溶銑やガラス内の不純物を除去する役割も同時に果たします。
 
 ●造船
 造船業では、鉄板の切断用燃料の助燃剤として酸素ガスが使われます。切断用燃料であるアセチレンに酸素を加えると、炎は3000〜4000℃もの高温となり、分厚い鉄板でも一気に溶断することが可能となります。
 
 ●化学分野
 化学分野では、主に酸化剤として活躍しています。たとえば、製紙業のパルプ漂白では、色の原因となるタンパク質を酸素の力で分解するほか、石油化学や薬品・化粧品産業では、物質の安定剤として使われます。
 
 ●医療
 産業分野以外では、医療分野での呼吸療法用途があります。病院などの医療機関では吸入用や高気圧酸素治療に、在宅医療では慢性呼吸不全の患者さんを対象とした在宅酸素療法に酸素ガスが使われます。
 
        
      
     
    
      
 産業ガス